画層プロパティ操作コマンド

図面制作において作図や注釈の記入の他に重要なことが画層プロパティの操作です。これには画層管理パレットが用意されています。これは画層テーブルの一覧を確認しながら表示や画層色の変更を行うため意図して画層を管理したい場合に有効です。図面制作ではそれだけではなく作図領域で画層のプロパティを素早く変更することが求められます。例えば寸法の書かれた画層を非表示にしたいとします。この場合画層管理パレットで行う場合は寸法図形を事前選択し、寸法の書かれた画層名を確認し画層パレットの中の対応する画層名を非表示にする必要が出てきます。もちろん画層を完璧に覚えておければ問題ありませんが、毎回そのようなデータではなく他から入手したデータや、変換されたCADデータを扱う場合があるので現実的ではありません。そこでコマンドで指示した図形の画層は非表示にするといった機能が重要になります。AutoCAD系ではLAYOFF等がそれにあたります。

NijiCADではこの画層操作の機能を運用面も考慮しコマンドを複数実装しています。今から説明するコマンド群を使いこなせば画層管理パレットをほとんど見て操作することなく画層プロパティを変更することができるようになります。

画層操作コマンドは使用頻度が高いためツールバーに配置されています。またエイリアスも登録されているので覚えておくと良いでしょう。

LAYALLON

すべての画層の表示状態をオンにします。事前選択は維持されます。

LAYSSON

選択した複数の図形の画層のみを表示状態にします。現在の画層が選択した図形内に存在しない場合も無条件に非表示となります。

LAYPICKON

選択した単数の図形の画層のみを表示状態にします。現在の画層も同時に選択した画層に設定されます。

LAYALLOFF

現在の画層以外をすべて非表示にします。現在の画層画既に非表示の場合は結果的に全て非表示になります。

LAYSSOFF

選択した複数の図形の画層のみを非表示にします。現在の画層が指定された場合も無条件に非表示となります。

LAYPICKOFF

選択した単数の図形の画層のみを非表示にします。現在の画層が指定された場合も無条件に非表示となります。

LAYREV

画層の表示状態をすべて反転します。

LAYTBLCOLOR

選択した図形の画層テーブルの色を変更します。カラーダイアログが表示されるので指定の色を選択します。

コマンドエイリアス

RA - LAYALLON
RSS - LAYSSON
RN - LAYPICKON
FA - LAYALLOFF
FSS - LAYSSOFF
FN - LAYPICKOFF
REV - LAYREV
RCSS - LAYTBLCOLOR

最後に

NijiCADでは画層操作に関して柔軟に行えるよう最適なコマンド構成としています。意図した編集を素早く行えるよう画層操作コマンドを一通り試してみることをお勧めします。

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