オブジェクトスナップ

CADソフトの特徴の一つにオブジェクトスナップがあります。オブジェクトスナップを使用すると、図形の端点や交点、円や円弧の中心など、特定の点を正確に取得できます。これらの点は図形が保持する座標を基にしており、ユーザーはこれを利用して非常に正確な図形を作図することが可能です。例えば、複雑な機械部品の設計や建築図面の作成において、オブジェクトスナップ機能は不可欠です。この機能を活用することで、設計の精度が向上し、作業効率も大幅にアップします。

NijiCADでは、このオブジェクトスナップを効率的に活用できるよう、専用のパレットが用意されています。利用シーンに合わせて必要なスナップをいつでも切り替えて使用することができます。これにより基点の取り間違いを防いだり、フリーハンドで描きたいといったニーズに即座に対応できます。F3キーでオンオフを切り替えることもできます。

下の画像はオブジェクトスナップの設定パネルと、カーソルを図形にあてた時の表示を示しています。

※v0.3.4の時点では、14種類中の8種類まで使用可能となっています。

パネルの右側に□や×のマークは、作図領域でカーソルが図形の上に来た時に表示されるマークです。これを覚えておけば、クリック後にどのスナップが効くのかを事前に確認できます。

システム変数での設定

オブジェクトスナップはシステム変数の OSMODE で状態の設定を行うことができます。OSMODE はオブジェクトスナップの状態をビットフラグとして保持しています。そのため、OSMODE に整数値を入力することで状態を一手で割り当てることができます。値はコマンドラインで OSMODE を実行すると確認することができます。初期値は 247 です。

この内訳は下図のように各ビットフラグの値を合計したものになっています。

もし端点をオフにする場合、1を引いて246になります。また、16384(bit15)を足した場合、オブジェクトスナップはオフになります。

お気に入りの状態があれば、OSMODE の値を覚えておいたほうが良いでしょう。

NijiCADではこれ以外にも有用なスナップを将来追加する予定です。どうぞご期待ください。

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